問 題
薬物乱用が社会的な問題となっているため、中学校より学校薬剤師に薬物乱用防止講座を実施してほしいとの要請があった。
問238
この講座の中で、中学生に伝える内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 処方された医薬品であれば、どのような目的で使用しても薬物乱用とはいわない。
- 危険ドラッグを1回使用しただけも薬物乱用という。
- 大麻を所持しているだけで、使用していない場合は処罰の対象とはならない。
- シンナーや覚せい剤を使い続けて病的な状態になると、ストレスを感じただけで幻覚が生じることがある。
- 薬物乱用によって意欲が減退することはあるが、暴力的になることはない。
問239
最近5年間(平成22年以降)の我が国における覚せい剤事犯の検挙状況に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 覚せい剤事犯の検挙人員は、薬物(覚せい剤、大麻、麻薬及び向精神薬、あへん)事犯別検挙人員のうち最も多くを占める。
- 覚せい剤事犯の検挙人員全体のうち、約半数を占めているのは30歳未満である。
- 覚せい剤事犯の検挙人員全体に占める50歳以上の割合は、増加している。
- 覚せい剤事犯の検挙人員全体に占める初犯者の割合は、約80%である。
正解.
問238:2, 4
問239:1, 3
解 説
問238
選択肢 1,2 ですが
薬物乱用とは、薬物を医療目的以外で使用することです。使用回数は関係なく一回使用しても、乱用です。よって、選択肢 1 は誤りです。選択肢 2 は、正しい選択肢です。
選択肢 3 ですが
大麻所持は、大麻取締法により 5 年以下の懲役です。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、正しい選択肢です。
選択肢 5 ですが
暴力的になることもあります。薬物には、興奮作用を引き起こすものもあるということです。
以上より、正解は 2,4 です。
問239
選択肢 1 は、正しい選択肢です。
ずっと覚せい剤が多いです。最近は、二番目に多い大麻が増加傾向にあります。
選択肢 2 ですが
覚せい剤は、40歳以上が 半数を超えます。40歳以下が、構成比率として多いのが大麻 及び危険ドラッグです。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい選択肢です。
選択肢 4 ですが
初犯が多いのは、大麻事犯です。覚せい剤事犯では初犯は 40 % 弱 程度です。
以上より、正解は 1,3 です。
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