薬剤師国家試験 第106回 問22 過去問解説

 問 題     

代謝物が、主としてメトヘモグロビン血症を引き起こすのはどれか。1つ選べ。

  1. パラコート
  2. ベンゼン
  3. 四塩化炭素
  4. アニリン
  5. n-ヘキサン

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

メトヘモグロビンとは、ヘモグロビンの一種です。鉄が三価になっており、酸素を運ぶことはできません。メトヘモグロビン血症とは、血液中にメトヘモグロビンが多い状態のことです。酸素が全身に十分に行き渡らず、チアノーゼをおこします。原因となる化学物質としては、アニリンアセトアニリドニトロベンゼンなどがあげられます。(98-132)。ちなみに、メチレンブルーが、メトヘモグロビン血症における特異的な解毒剤です。(99-135)。

以上より、正解は 4 です。

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