薬剤師国家試験 第106回 問10 過去問解説

 問 題     

カンゾウに含まれ、偽アルドステロン症の原因となる成分はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

カンゾウに含まれ、偽アルドステロン症の原因となる成分は、グリチルリチン酸です。ステロイド様の構造、すなわち環が並んでいる部分に注目し、選択肢 1 or 2 で迷った問題ではないでしょうか。

選択肢 1 ですが
ジゴキシンの構造です。グリチルリチンではありません。ちなみに、ジギトキシンの構造が 99-109 で既出です。3つ並んだ糖が特徴的なので、覚えておくとよいと思われます。

以上より、正解は 2 です。

ちなみに
選択肢 3 はゲニポシドの構造です。

選択肢 4 はバイカリンの構造です。
バイカリンはオウゴンの有効成分の1つです。構造からフラボノイド系と判断したい分子です。(参考 105-108)。

選択肢 5 はセンノシド A の構造です。
ダイオウの有効成分の1つです。(参考 100-214215)。

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