薬剤師国家試験 第101回 問22 過去問解説

 問 題     

ヒトにおける抱合反応に利用されないのはどれか。1つ選べ。

  1. S-アデノシルメチオニン
  2. アセチルCoA
  3. メルカプツール酸
  4. 活性硫酸
  5. タウリン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
S-アデノシルメチオニンは、メチル抱合で用いられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
アセチル CoA は、アセチル抱合で用いられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。
メルカプツール酸は、代謝の第 II 相反応において基質(異物)がグルタチオン抱合をうけた後、更にグルタチオン抱合体が代謝を受けてできる物質です。尿中に主に排泄される物質です。つまり、代謝の最終産物であり、抱合反応には利用されません。

選択肢 4 ですが
活性硫酸は、硫酸抱合で用いられます。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
タウリンは、タウリン抱合で用いられます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

参考 薬剤学まとめ 薬物の還元・加水分解、抱合

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