国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問96解説

 問 題     

図はある遺伝病の家系図の例である。この家系図から考えられる遺伝形式に関する記述 ㋐~㋓ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ この遺伝病は常染色体にある優性形質の遺伝形式に合っている。
㋑ この遺伝病は X 染色体にある優性形質の遺伝形式に合っている。
㋒ この遺伝病はミトコンドリアDNA の遺伝形式に合っている。
㋓ 図中の Ⅲ‒3、Ⅲ‒4、Ⅲ‒5 の中に、この遺伝病の保因者がいる確率は 50 % である。

1.㋐
2.㋐、㋑、㋓
3.㋐、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
X 染色体にある優性形質とすれば、Ⅲー5も発病するはずです。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当な記述です。
ミトコンドリア DNA は、母親由来です。家系図と符号します。

㋓ ですが
常染色体上の優性形質だったとすれば、Ⅲ-3,4,5 が発現していないため、保因者はいません。また、Ⅱー5が発病していないため、ミトコンドリア DNA 由来としても、保因者はいないと考えられます。

以上より、正解は 3 です。

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