薬剤師国家試験 第105回 問124 過去問解説

 問 題     

食品添加物A~Dに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. A~Dのいずれかを含む食品にその物質名を表示する場合、用途名も必ず併記しなければならない。
  2. Aは酸型の保存料である。
  3. Bは海外でポストハーベスト農薬として使用されているが、我が国では食品添加物の防かび剤に指定されている。
  4. Cは脂溶性の酸化防止剤である。
  5. DはpHによって効果が変化しない保存料である。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。
食品添加物の主な用途である8用途については、物質名+用途名です。8用途は、甘味料、着色料、保存料、糊料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤)、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤です。

選択肢 2 ですが
代表的な酸型保存料は、安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸などです。カルボン酸の一種です。A は没食子酸プロピルです。酸化防止剤の一種です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。
チアペンタゾールです。

選択肢 4 ですが
C はアセスルファムカリウムです。代表的「甘味料」です。酸化防止剤ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
D はデヒドロ酢酸ナトリウムです。名前に酢酸とあることから pH により影響があると判断できるのではないでしょうか。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,3 です。

参考 衛生薬学まとめ 代表的な食品添加物

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