国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問65解説

 問 題     

土壌断面内には、土壌生成作用によって分化した層(土壌層位)が認められる。土壌層位に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ B 層には、上方の層位から溶脱した鉄、アルミニウム、粘土などが集積している。
㋑ C 層は、主に母材から成り、土壌生成作用の影響を強く受けた層である。
㋒ 排水不良の土壌で見られるグライ層に2、2’ ージピリジル液を滴下すると、青色を呈する。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

土壌は上から、O,A,B,C,R 層に大別されます。

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
C層(母材)は、上からの土壌形成プロセスに影響をほぼ受けていない層です。よって、㋑ は誤りです。

㋒ ですが
グライ層とは G 層とも呼ばれる、還元した二価鉄 による青灰色を呈する土壌層位のことです。2,2′ – ジピリジル液滴下により、赤色を呈します。よって、㋒ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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