薬剤師国家試験 第102回 問110 過去問解説

 問 題     

生薬に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ロートコンは、ナス科基原植物由来生薬で、トロパンアルカロイドを含有する。
  2. リュウタンは、フラボノイド配糖体を主成分とし、苦味健胃薬として用いられる。
  3. リュウコツは、硫酸ナトリウムを主成分とし、精神安定を目的として用いられる。
  4. インチンコウは、果実を用部にする生薬であり、胆汁分泌促進作用がある。
  5. トチュウは、トチュウの樹皮を用部にする生薬であり、リグナンを含有する。

 

 

 

 

 

正解.1, 5

 解 説     

選択肢 1 は、正しい記述です。

選択肢 2 ですが
リュウタンは、ゲンチジンなどの「アルカロイド」が主成分です。フラボノイド配糖体では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。苦味、健胃成分というのは正しい記述です。

選択肢 3 ですが
リュウコツは、哺乳動物の化石化した骨です。主成分は炭酸カルシウムやリン酸カルシウムです。硫酸「ナトリウム」ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。精神安定目的というのは正しい記述です。

選択肢 4 ですが
インチンコウは、蕾(頭花)を用部とします。果実では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。胆汁分泌促進作用というのは正しい記述です。

選択肢 5 は、正しい記述です。

以上より、正解は 1,5 です。

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