薬剤師国家試験 第102回 問50 過去問解説

 問 題     

エマルションの分散媒と分散相の密度差により、分散相が浮上する現象はどれか。1つ選べ。

  1. 凝集
  2. 塩析
  3. 合一
  4. クリーミング
  5. ケーキング

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
凝集は、分散相同士がくっつく現象です。密度差により浮上する現象では、ありません。

選択肢 2 ですが
塩析とは、親水コロイドに多量の電解質を加えて沈殿させることです。密度差により浮上する現象では、ありません。

選択肢 3 ですが
合一は、凝集が更に進んだ状態のことです。密度差により浮上する現象では、ありません。

選択肢 4 は、正しい選択肢です。

選択肢 5 ですが
ケーキングとは、自由沈降により再分散が困難になる現象です。密度差により浮上する現象では、ありません。

以上より、正解は 4 です。

ちなみに、細かい定義を憶えていなくても、選択肢 1,2,3,5 については「沈降する現象」や「沈降の過程における現象」の名前だったとイメージできれば、浮上はしてないなぁ と考えて誤りと判断できたのではないかと思います。

類題 106-180
参考 製剤学まとめ 乳剤の型と性質

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