薬剤師国家試験 第103回 問56 過去問解説

 問 題     

肺腺がんの診断に有用な腫瘍マーカーはどれか。1つ選べ。

  1. NSE
  2. CA125
  3. CEA
  4. PSA
  5. AFP

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
NSE(neuron specific enolase) は、神経芽細胞腫や肺小細胞癌時の診断、経過観察に有用な腫瘍マーカーです。肺「腺」がんの診断に有用とは本試験時においていうことはできません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
CA125 は、卵巣がん、子宮体がんの腫瘍マーカーです。「肺腺」がんの診断に有用とは本試験時においていうことはできません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。
CEA は、大腸がんのマーカーとして利用されます。また、肺がんの多く、特に腺がんでマーカーとして利用されるようになっています。

選択肢 4 ですが
PSA は、前立腺肥大や前立腺がんとの関連が高い腫瘍マーカーです。「肺腺」がんの診断に有用とは本試験時においていうことはできません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
AFP は、肝臓がんになると増加する腫瘍マーカーです。「肺腺」がんの診断に有用とは本試験時においていうことはできません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 97-56101-56
参考 病態・薬物治療学まとめ 悪性腫瘍に関する代表的な臨床検査

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