問 題
学校薬剤師のAさんは、日頃から学校環境の維持改善や医薬品の適正使用、薬物乱用防止などについて学校長に指導助言している。
問310
Aさんは学校長から以下の5つの相談を受けた。これらのうち、学校環境衛生基準に規定されていないのはどれか。1つ選べ。
- 教室が暗く感じます。照度測定をお願いします。
- 校舎内にネズミがいます。アドバイスをお願いします。
- 道路工事の音が気になります。騒音レベルの測定をお願いします。
- 水道水の臭いが気になります。水質検査をお願いします。
- 運動場の土壌が放射性物質に汚染されていないかどうか検査をお願いします。
問311
また、Aさんは学校長から、社会問題になっている違法ドラッグについて助言してほしいと頼まれたので、薬事法における指定薬物の規制を確認した。指定薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用を有している蓋然性が高く、身体に使用された場合に保健衛生上の危害の発生のおそれがある物が、指定薬物に指定される。
- 指定薬物は、いかなる場合でも製造し、輸入し、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵してはならない。
- 指定薬物は、有害性が高いと認められた場合、自動的に麻薬としての規制も受ける。
- 厚生労働大臣は、緊急を要する場合、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かずに指定薬物を指定することができる。
正解.
問310:5
問311:1, 4
解 説
問310
土壌が放射性物質に汚染されていないかどうかは、学校環境衛生基準に規定されていません。
以上より、正解は 5 です。
ちなみに、食品や飲料水などに含まれる放射能について県の薬剤師会 検査センターに依頼することで測定調査が可能です。
問311
選択肢 1 は、その通りの記述です。
参考)指定薬物 一覧(厚生労働省の HP へ とびます)
選択肢 2 ですが
いかなる場合でも では、ありません。疾病の診断、治療等のためであれば製造等が認められています。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
このような制度は、存在しません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、その通りの記述です。
以上より、正解は 1,4 です。
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