薬剤師国家試験 第99回 問185 過去問解説

 問 題     

腎機能が低下している患者において、腎機能を急激に悪化させる危険性が高い処置はどれか。2つ選べ。

  1. 生理食塩液の点滴静脈注射
  2. アセトアミノフェン錠による鎮痛
  3. イオパミドール注射液を用いた胸部CT検査
  4. プラゾシン塩酸塩錠による降圧
  5. ゲンタマイシン硫酸塩注射液による感染症治療

 

 

 

 

 

正解.3, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
生理食塩水は、急激に腎機能悪化の危険性を高める事はまずありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
アセトアミノフェンは、主に肝代謝される代表的な薬です。腎機能悪化の危険性を高める可能性は低いと考えられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。
イオパミドールは、主に腎排泄される薬です。よって、腎機能を急激に悪化させる危険性が高いと考えられます。

選択肢 4 ですが
プラゾシンは、主に肝代謝を受ける薬物です。腎機能悪化の危険性を高める可能性は低いと考えられます。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい選択肢です。
ゲンタマイシンは、高い腎毒性を持つ薬として知られています。

以上より、正解は 3,5 です。

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