薬剤師国家試験 第99回 問159 過去問解説

 問 題     

肝臓疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ラクツロースは、腸内細菌により分解されてアンモニアを生成し、血中アンモニア濃度を上昇させる。
  2. インターフェロンは、種々の抗ウイルスタンパク質の合成を誘導する。
  3. ラミブジンは、DNAトポイソメラーゼを阻害し、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。
  4. エンテカビルは、DNAポリメラーゼを阻害し、B型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
ラクツロースは、高アンモニア血症に用いる薬です。腸管でのアンモニア吸収を抑制します。血中アンモニア濃度を上昇させるわけでは、ありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい記述です。

選択肢 3 ですが
ラミブジンは、逆転写酵素阻害剤です。DNA トポイソメラーゼ阻害薬では、ありません。ちなみに、トポイソメラーゼ阻害薬としてはイリノテカンなどがあります。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、正しい記述です。

以上より、正解は 2,4 です。

参考 薬理学まとめ 肝臓疾患治療薬

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