薬剤師国家試験 第99回 問61 過去問解説

 問 題     

不眠症の適応を有する薬物のうち、メラトニン受容体を介して効果を発現するのはどれか。1つ選べ。

  1. ゾルピデム酒石酸塩
  2. ゾピクロン
  3. ラメルテオン
  4. リルマザホン塩酸塩水和物
  5. トリアゾラム

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1、2 ですが
ゾルピデム(マイスリー)、ゾピクロンは、非 Bz 系でありながら作用するのは GABA 受容体という催眠薬です。メラトニン受容体を介してではありません。よって、選択肢  1、2 は誤りです。

選択肢 3 (ロゼレム)は正しいです。

選択肢 4 ですが
リルマザホン塩酸塩水和物(リスミー)は、ベンゾジアゼピン系の、開環誘導体です。生体内で閉環してベンゾジアゼピン系化合物となり作用を発現するという特徴があります。ベンゾジアゼピン系なので、メラトニン受容体を介しての作用発現ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
トリアゾラム(ハルシオン)は、ベンゾジアゼピン系の超短時間型催眠薬です。ベンゾジアゼピン系なのでメラトニン受容体を介しての作用発現ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 106-153154

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