問 題
必要治療数(NNT)に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 統計的有意差を検出するために必要な症例数のことである。
- 相対危険度減少率の逆数で示される。
- 絶対危険度減少率が大きくなるほど大きい値となる。
- 必要治療数が大きいほど有効な治療法であると考えられる。
- プラセボ群での有効率が25%、実薬群での有効率が50%の場合、必要治療数は4である。
正解.5
解 説
NNT (number needed to treat)とは、治療効果を得るのに必要な、治療必要数です。絶対リスク減少率の逆数で定義されます。
例として、プラセボで60%有効、実薬で80%有効な薬があるとします。すると 20 %有効率が改善しています。(20%、絶対リスクが減少)これは、1人の患者に、プラセボよりも有効になるまで、治療必要数が5人必要ということです。つまり、NNT は5となります。(5人にプラセボ→3人に有効、5人に実薬→4人に有効 ということです)
以上より、選択肢 1~4は誤りです。正解は 5 です。
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