薬剤師国家試験 第98回 問147 過去問解説

 問 題     

以下の医薬品によって健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の救済対象となり得るのはどれか。2つ選べ。

  1. 家族の他の者に処方された抗生物質
  2. 薬局製造販売医薬品
  3. 在宅医療のために処方された麻薬
  4. 国内では開発中のため海外から個人輸入した降圧薬

 

 

 

 

 

正解.2, 3

 解 説     

医薬品副作用被害救済制度とは、使用に当たって万全の注意を払ってもなお副作用の発生を防止しえない場合があり、その場合の健康被害に対する被害者の救済を図る制度です。従って、医薬品を適性に使用した場合にのみ、この制度は適用されます。

他の者に処方された薬を使用した場合は、医薬品を適性に使用した場合とはいえず、医薬品副作用被害救済制度の対象とはなりません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は対象となりえます。

選択肢 3 は対象となりえます。

国内で開発中であり、個人輸入した薬を使用した場合は、医薬品を適性に使用した場合とはいえず、医薬品副作用被害救済制度の対象とはなりません。選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 2,3 です。

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