98回薬剤師国家試験 問131解説

 問 題     

代謝活性化に抱合反応が関与するのはどれか。2つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.3, 4

 解 説     

選択肢 1 の化合物は、アフラトキシンです。
代謝活性化に抱合反応は関与しません。CYP により、酸化されて活性化されます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 の化合物は、クロロエチレン(塩化ビニル)です。
代謝活性化に抱合反応は関与しません。CYP により、酸化されて活性化されます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 の化合物は、アセチルアミノフルオレンです。
芳香族アミンの発がん性などの、陽性対照物質として用いられます。N-水酸化されたのち、硫酸抱合をうけて、活性化されます。

選択肢 4 の化合物は、4-ニトロキノリン-1-オキシドです。
化学発がん剤の一種です。アセチルアミノフルオレンと同様の経路で、活性化されます。

選択肢 5 の化合物は、ベンゾピレンです。
代謝活性化に抱合反応は関与しません。CYP により、酸化されて活性化されます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3,4 です。

コメント