薬剤師国家試験 第98回 問111 過去問解説

 問 題     

皮膚に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. 表皮の細胞は、ケラチンを合成している。
  2. マイスネル(Meissner)小体は、温覚の受容器である。
  3. 体性感覚の刺激は、視床下部で中継され、大脳皮質に投射される。
  4. 交感神経刺激により立毛筋が収縮すると、鳥肌が立つ。
  5. 皮膚ではビタミンDが合成される。

 

 

 

 

 

正解.2, 3

 解 説     

選択肢 1 は、正しい記述です。

マイスネル小体とは、表皮と真皮の境界部付近にある知覚神経の終末部分です。触覚を感知します。よって、温覚の受容器ではないので、選択肢 2 は誤りです。

体性感覚の刺激は、視床で中継され、大脳皮質に投射されます。視床下部ではないので、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4,5 はその通りの記述です。

以上より、正解は 2,3 です。

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