薬剤師国家試験 第98回 問106 過去問解説

 問 題     

日本薬局方収載医薬品クロルジアゼポキシド(A)とオキサゾラム(B)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. Aに炎色反応試験を行うと緑色を呈するのは、AにN→Oが含まれるからである。
  2. Aの合成原料は、CにNH2OHを作用させて得られるオキシム誘導体である。
  3. Bに希塩酸を加え、水浴中で10分間加熱後冷却して得た液は、芳香族第二級アミンの定性反応を呈する。
  4. BはDの第二級アミンとケトンのカルボニル基が縮合して生じるイミニウムを経て合成できる。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

炎色反応で緑色を呈するのは、Cl が含まれるからと考えられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 はその通りの記述です。

Bに希塩酸を加えると、アミド結合部分が加水分解されて、芳香族第一アミンの定性反応を呈すると考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 はその通りの記述です。

以上より、正解は 2,4 です。
本試験では、選択肢 1,3 が明らかな誤りとみつけて、2,4 を消去法で選ぶのが現実的だと思います。)

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