問 題
タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- αヘリックスやβシートの形成には、ペプチド結合のC=OとN-H間の水素結合が大きく寄与する。
- タンパク質中の側鎖間には、共有結合が存在しない。
- 金属タンパク質中の金属イオンは、金属結合によりタンパク質と結合している。
- 膜タンパク質の膜貫通領域には、親水性のアミノ酸残基が多い。
- 通常、タンパク質は、高濃度の尿素溶液により変性する。
正解.1, 5
解 説
タンパク質のα-ヘリックスや、βシートの形成に大きく関与するのは、ペプチド結合間における水素結合です。よって、選択肢 1 はその通りの記述です。
システイン側鎖間の S-S 結合がありえるので、選択肢 2 は誤りです。
金属イオンは、共有結合や、配位結合などでタンパク質と結合しています。金属結合ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。
膜貫通領域は、主に疎水性のアミノ酸残基からなります。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 はその通りの記述です。
以上より、正解は 1,5 です。
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