問 題
完全静脈栄養法 (TPN) 施行時のビタミン B1 不足によって発症することがあるのはどれか。1 つ選べ。
- 溶血性貧血
- 高アンモニア血症
- 壊血病
- 代謝性アルカローシス
- 乳酸アシドーシス
正解.5
解 説
完全静脈栄養法施行時のビタミン B1 不足によって発症することがあるのは乳酸アシドーシスです。
ビタミン B1 は、ピルビン酸脱水素酵素などの補酵素です。ビタミン B1 が欠乏することで、解糖系で生じたピルビン酸の代謝が阻害され、ピルビン酸が蓄積します。この状況に対し、代償的に乳酸脱水素酵素によるピルビン酸の代謝が亢進し、その結果乳酸が生成されます。乳酸が豊富になることにより、乳酸アシドーシスが引き起こされます。
以上より、正解は 5 です。
類題 101-226227
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