問 題
薬物動態が線形モデルに従うとき、投与量に比例するパラメータはどれか。1つ選べ。
- 吸収速度定数
- 血中濃度時間曲線下面積
- 消失半減期
- 全身クリアランス
- 分布容積
正解.2
解 説
吸収速度定数(ke)は、半減期 T1/2 を用いて
と表されます。投与量とは比例しません。よって、選択肢 1 は誤りです。
血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、クリアランス CL と投与量 D を用いて
と表されます。よって、投与量 D と比例します。
消失半減期は、定数です。投与量とは比例しません。よって、選択肢 3 は誤りです。
全身クリアランス CL は、消失速度定数と分布容積(Vd)の積です。つまり CL = ke・Vd です。投与量とは比例しません。よって、選択肢 4 は誤りです。
分布容積は、薬により固有の定数です。投与量とは比例しません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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