問 題
6月、海水浴シーズンを迎え、県の担当課から県内の保健所に管内の海水浴場の適合検査を行うように指示があった。水質検査担当の薬剤師は、海水浴場に出かけ、船上から油膜の有無、透明度を確認した上で、検査用の海水を採取した。
問240
担当薬剤師が検査すべき項目はどれか。2つ選べ。
- ふん便性大腸菌群数
- 一般細菌数
- 塩化物イオン濃度
- 生物化学的酸素要求量(BOD)
- 化学的酸素要求量(COD)
問241
水質汚濁の検査項目とその測定法との組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- <検査項目 > <測定法 >
- ふん便性大腸菌群数 標準寒天培地法
- 一般細菌数 特定酵素基質培地法
- 塩化物イオン濃度 硝酸銀滴定法(モール法)
- BOD インドフェノール法
- COD 酸性高温過マンガン酸法
正解.
問240:1, 5
問241:3, 5
解 説
問240
海の検査項目は、pH , DO , 大腸菌 、全pb , COD , 全N , 全P です。※海は、BOD,SSは不要です。※又、n-ヘキサン抽出物質も検査します。
以上より、正解は 1,5 です。
問241
標準寒天培地法で検査する対象は、一般細菌です。よって、選択肢 1 は誤りです。
特定酵素基質培地法で検査する対象は、大腸菌です。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 はその通りの記述です。
モール法とは、水溶液中の塩化物イオンの濃度を測定する方法です。沈殿滴定の一種です。指示薬として、クロム酸カリウムが用いられます。
インドフェノール法は、アンモニアの定量法です。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 はその通りの記述です。
以上より、正解は 3,5 です。
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