薬剤師国家試験 第97回 問191 過去問解説

 問 題     

気管支ぜん息に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 喀痰中のマスト細胞が増加する。
  2. 発作時は、呼気時間が正常より短い。
  3. スギ花粉が原因アレルゲンとして最も多い。
  4. アレルゲン吸入後、短時間のうちに1秒率の低下を認める。
  5. アセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。

 

 

 

 

 

正解.4, 5

 解 説     

気管支喘息患者では、喀痰検査の結果、好酸球が多く見られるという特徴があります。マスト細胞の増加は特に見られないため、選択肢 1 は誤りです。

気管支ぜん息など、気管支がせまくなると、息を吐く時にきつくゼーゼーとなり息を吐く時間が正常よりも長くなります。よって、発作時は、呼気時間が正常よりも長いため、選択肢 2 は誤りです。

ぜん息のアレルゲンとして多いものは、ダニです。よって、スギ花粉ではないので、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4,5 はその通りの記述です。

以上より、正解は 4,5 です。

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