薬剤師国家試験 第97回 問189 過去問解説

 問 題     

48歳女性。身長150cm、体重59kg。統合失調症。この患者が急性腰痛症のため、救急車にて搬送され、入院した。

薬剤管理指導を行った際、患者は「1週間前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。今は腰が痛くて起き上がることはできません。」と述べた。併せて以下の情報も得られた。

【服用薬剤】
1年前からハロペリドール錠(1日3mg)を服用し、1ヶ月前からオランザピン錠(1日10mg)を併用している。

【検査所見等】
血圧 119/70mmHg、脈拍 72/分整、空腹時血糖 358mg/dL、AST 24IU/L、ALT 25IU/L、BUN 11.1mg/dL

SOAP方式でこの患者の指導記録を作成した。その内容の組合せのうち、適切なものはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1,5 は S すなわち主観的データの所に、検査値の結果、すなわち客観的データが
記述されており、適切ではありません。

選択肢 2 は、AST、ALTの値からは、肝機能検査値が高いとは考えられません。それぞれの基準値は AST 11~40 IU/L、ALT 6~43 IU/Lです。

選択肢 3 は、BUNの値からは、値が高いとは考えられません。基準値は、BUN:8~20mg/dL
です。

以上より、正解は 4 です。

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