問 題
労働衛生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- すべての事業所に対して、安全衛生管理のため、衛生管理者を置くことが義務づけられている。
- 作業環境管理や健康管理は、職業病予防の基本的な労働衛生管理である。
- 作業管理は、暴露濃度を指標として実施する。
- 薬剤師には、業務内容にかかわらず、特殊健康診断が義務づけられている。
正解.2, 3
解 説
衛生管理者とは、衛生に関する技術的事項を管理する者のことです。第一種免許と第二種免許があります。
一種は、全ての業種の事業上において衛生管理者となることができます。二種は、有害業務と関連の薄い業種の事業上においてのみ、衛生管理者となることができます。衛生に関する実務がある程度あることが、試験の受験要件となっています。衛生管理者は、50人以上の従業員がいる事業者に、最低1人以上配置することが義務づけられています。よって、すべての事業所で義務づけられてはいないので、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 はその通りの選択肢です。
職業病予防の基本的な労働衛生管理として、作業環境、作業条件、健康管理などが挙げられます。
選択肢 3 はその通りの選択肢です。
作業管理の状態の管理は、暴露測定で確認します。作業管理とは、作業方法を工夫して、有害な因子をできるだけ取り込まないようにすることです。
特殊健康診断とは、有害物質を取り扱ったり、リスクの高い作業を行ったりする人に対する健康診断のことです。そのため、有害物質を取り扱ったりといった条件に該当しない薬剤師は特殊健康診断を受ける義務はありません。よって、選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。
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