問 題
薬物の血漿タンパク結合の測定に際し、非結合形薬物を分離する方法として、一般的なのはどれか。1つ選べ。
- 溶媒抽出法
- 塩析法
- 再結晶法
- 逆浸透法
- 限外ろ過法
正解.5
解 説
薬物の血漿タンパク結合の測定は、以下の図に示した平衡透析法により行われます。
非結合型薬物を分離するとは、ほかのタンパク質や、タンパク質と結合している薬物と分離するということです。つまり、分子量に基づいて分離するということです。
溶媒抽出法は、溶媒への物質の溶けやすさを利用した分離法です。
塩析法は、主にタンパク質を対象とした分離法で、タンパク質が高濃度の塩溶液に溶解しないことを利用した分離法です。
再結晶法は、溶媒に対する溶解度の差を利用し、不純物を取り除く分離法です。
逆浸透法は、水は通すが、溶解している塩は通しにくいような半透膜を使った、塩の分離法です。
限外ろ過法は、分子ふるい効果に基づき、物質を分子量に基づき分離する分離法です。
以上より、正解は 5 です。
類題 104-165
参考 薬剤学まとめ 代表的な薬物のタンパク結合能
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