薬剤師国家試験 第97回 問31 過去問解説

 問 題     

GABAトランスアミナーゼ阻害作用を有する抗てんかん薬はどれか。1つ選べ。

  1. カルバマゼピン
  2. フェニトイン
  3. ジアゼパム
  4. エトスクシミド
  5. バルプロ酸

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

抗てんかん薬はその作用機序により、大きく4つに分類されます。
ⅰ.GABA 受容体タイプ
ⅱ.Na+ チャネル遮断タイプ
ⅲ.T 型 Ca2+ チャネル遮断タイプ
ⅳ.GABA トランスアミナーゼ阻害タイプ

GABA トランスアミナーゼ阻害タイプの代表的な薬は、バルプロ酸です。

以上より、正解は 5 です。

ちなみにカルバマゼピン、フェニトインは、Na+ チャネル遮断タイプです。
ジアゼパムは、GABA 受容体タイプです。
エトスクシミドは、T 型 Ca2+ チャネル遮断タイプです。

類題 98-156
参考 薬理学まとめ 代表的な中枢神経疾患の治療薬

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