薬剤師国家試験 第97回 問30 過去問解説

 問 題     

フェンタニルの鎮痛作用発現に関わる作用点はどれか。1 つ選べ。

  1. GABAA 受容体
  2. グルタミン酸 NMDA 受容体
  3. オピオイド μ 受容体
  4. ドパミン D2 受容体
  5. 電位依存性 Naチャネル

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

フェンタニルは、μ 受容体を刺激することにより鎮痛作用を示します。

以上より、正解は 3 です。

ちなみに GABAA 受容体に関連する薬は、バルビツール酸誘導体や、ベンゾジアゼピン系の、抗不安薬や睡眠導入薬です。刺激薬として働きます。

グルタミン酸 NMDA 受容体に関連する薬は、メマンチン塩酸塩です。これはアルツハイマー型認知症の薬です。拮抗薬として働きます。

D2 受容体に関連する薬は、麦角アルカロイドや統合失調症薬です。麦角アルカロイドは刺激薬、統合失調症薬は遮断薬です。

電位依存性 Na+ チャネルに関連する薬は、抗てんかん薬や麻酔薬です。遮断薬です。

類題 99-155
参考 薬理学まとめ 代表的な鎮痛薬

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