問 題
白血球減少症の病態及び治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 初期症状として、発熱や全身倦怠感がある。
- 再生不良性貧血では起こらない。
- 原因薬として、抗甲状腺薬がある。
- 治療には、エリスロポエチンが使用される。
- 放射線照射に伴う場合には、メトトレキサート大量療法が有効である。
正解.1, 3
解 説
選択肢 1 は妥当です。
白血球減少症の初期症状についての記述です。
選択肢 2 ですが
再生不良性貧血とは、造血幹細胞の減少により、赤血球、白血球、血小板といった血球が減少する疾患です。「白血球減少症が起こらない」という記述は妥当ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
チアマゾールやプロピルチオウラシルが、原因薬の例として知られています。
選択肢 4 ですが
エリスロポエチンは、腎性貧血の治療薬です。白血球減少症では フィルグラスチム や ナルトグラスチム などの G-CSF 製剤+感染防止のための抗菌薬 などが使用されます。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
メトトレキサート大量療法は、急性白血病、悪性リンパ腫、骨肉腫などに対して行います。放射線療法に伴う白血球減少症には有効ではないと考えられます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
参考 血友病、悪性リンパ腫、紫斑病、白血球減少症、血栓・塞栓
https://yaku-tik.com/yakugaku/bt-2-3-5/

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