問 題
細胞内情報伝達系に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ドパミン D2 受容体が刺激されると、Gi タンパク質を介してアデニル酸シクラーゼ活性が抑制される。
- グルタミン酸 NMDA 受容体が刺激されると、Ca2+ の細胞膜透過性が亢進される。
- γ – アミノ酪酸 GABAB 受容体が刺激されると、Cl- の細胞膜透過性が亢進される。
- グルカゴン受容体が刺激されると、受容体型チロシンキナーゼが活性化される。
- インスリン受容体が刺激されると、膜結合型グアニル酸シクラーゼが活性化される。
正解.1, 2
解 説
選択肢 1 は妥当です。
D2 受容体についての記述です。
選択肢 2 は妥当です。
グルタミン酸 NMDA 受容体についての記述です。
選択肢 3 ですが
GABAB 受容体は、Gi タンパク質を介して Ca2+ チャネルなどと共役しています。Cl– の細胞膜透過性が亢進される イオンチャネル内蔵型の受容体は GABAA 受容体です。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4,5 ですが
グルカゴンとインスリンが逆です。
グルカゴン受容体が刺激されると、Gs タンパク質を介して膜結合型グアニル酸シクラーゼが活性化されます。インスリン受容体が刺激されると、受容体型チロシンキナーゼが活性化されます。選択肢 4,5 は誤りです。
以上より、正解は 1,2 です。
類題 107-151
https://yaku-tik.com/yakugaku/107-151/
参考 代表的な薬物受容体、細胞内情報伝達系
https://yaku-tik.com/yakugaku/yr-1-1-4/

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