問 題
下図の汚染物質 A ～ C は、全国の一般環境大気測定局における窒素酸化物、二酸化硫黄又は光化学オキシダントのいずれかの季節変動を示したものである。
汚染物質 A ～ C に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 汚染物質 A は、揮発性有機化合物や非メタン炭化水素に太陽光、特に紫外線が照射されることによって生成する。
- 汚染物質 B は、移動発生源である自動車のほかに、一般家庭で使用される燃焼器具も発生源となる。
- 汚染物質 C は、主に固定発生源における化石燃料の燃焼によって生成する。
- 汚染物質 A の測定には、ザルツマン法が用いられる。
- 汚染物質 C の測定には、中性ヨウ化カリウム法が用いられる。
正解．2, 5
解 説
汚染物質 A は季節変動がほとんど見られず、B は 冬に、C は夏に規則的な増加が見られます。従って、B は暖房器具の使用が増えると増加する → NOx、C は紫外線により生じる → 光化学オキシダント、A は残った SO2 とわかります。
選択肢 1 ですが
「太陽光、特に紫外線が照射されることによって生成する」のは、C の光化学オキシダントです。A ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
汚染物質 B の NOx についての記述です。
選択肢 3 ですが
化石燃料の燃焼によって生成するのは、汚染物質 A の SO2 と考えられます。C の光化学オキシダントではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
ザルツマン法は、大気中窒素酸化物の定量法です。A は SO2 なので、誤りです。ちなみに、硫黄酸化物の測定法は溶液導電率法です。
選択肢 5 は妥当です。
光化学オキシダントの測定には、中性ヨウ化カリウム法が用いられます。
以上より、正解は 2,5 です。
類題 105-139
https://yaku-tik.com/yakugaku/105-139/
類題 102-139
https://yaku-tik.com/yakugaku/102-139/
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