薬剤師国家試験 第109回 問67 過去問解説

 問 題     

我が国において、肝硬変の原因となるウイルス性肝炎として最も頻度が高いのはどれか。1 つ選べ。

  1. A 型肝炎
  2. B 型肝炎
  3. C 型肝炎
  4. D 型肝炎
  5. E 型肝炎

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

肝炎とは、肝臓における炎症です。肝炎は、原因によって大きく、感染症肝炎と非感染症肝炎に分類されます。感染症肝炎の原因は、肝炎ウイルスです。肝炎ウイルスは 大きく A 型、B 型、C 型に分類されます。A,C 型は RNA ウイルス、B 型は DNA ウイルスです。

肝硬変の原因としてのウイルス性肝炎としては、C 型肝炎が最も頻度が高いです。なんとなく常識的な知識という認識の人もいたと思いますが、いざ試験で聞かれると不安になったかもしれません。一例としては「A 型は原則、自然治癒する」、「B 型は予防接種がある」ことなどから、消去法でも選べるのではないでしょうか。


以上より、正解は 3 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ 肝炎、肝硬変の病態生理、治療薬、注意点
https://yaku-tik.com/yakugaku/bt-2-4-4/

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