薬剤師国家試験 第108回 問126 過去問解説

 問 題     

労働衛生管理に関する記述のうち、作業管理に該当するのはどれか。2 つ選べ。

  1. 特殊健康診断を実施する。
  2. 作業環境測定を実施する。
  3. 局所排気を行う。
  4. 健康障害リスクを評価し、作業の手順や方法を最適化する。
  5. 作業者が呼吸用保護具を着用する。

 

 

 

 

 

正解.4, 5

 解 説     

労働衛生の 3 管理として、作業環境管理、作業管理 及び 健康管理の 3 管理があげられます。

労働を行う環境として、例えば明かりがすごく暗かったり、とてつもなくほこりっぽい場所で作業するのは、衛生的によくないです。このような環境の管理が「作業環境管理」です。

作業環境が整っていても、とてつもなく重たい物を持って、高い不安定な足場に、安全ロープもつけずにずっといなければならなかったりしたら、やはり労働環境として劣悪です。このような作業の管理が「作業管理」です。

環境が清潔で、作業も妥当であったとしても、全員が病人であったりしたら、やはりおかしな環境といえます。このような健康の管理が「健康管理」です。

選択肢 1 は「健康」管理です。
作業管理ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2,3 は、作業「環境」管理です。
作業管理ではありません。選択肢 2,3 は誤りです。

以上より、正解は 4,5 です。
類題 97-128 労働衛生一般
類題 103-130 クロロホルムを扱う作業者の労働衛生管理 

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