薬剤師国家試験 第108回 問86 過去問解説

 問 題     

主な感染経路が飛沫感染である疾患はどれか。1つ選べ。

  1. 角化型疥癬
  2. クロストリディオイデス・ディフィシル(クロストリジウム・ディフィシル)感染症
  3. 流行性角結膜炎
  4. マイコプラズマ肺炎
  5. 腸管出血性大腸菌感染症

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

なんとなく疥癬、結膜炎、大腸菌感染症については飛沫感染しなさそうだし、クロストリジウム・ディフィシルも、違うのかなぁ という雰囲気で選択肢 4 を選ぶのが、現実的と思われます。

過去問演習からの知識で解くのであれば、一例が以下のようになります。病院内でマイコプラズマ肺炎の患者が発生した場合の院内感染対策として、患者の病室を隔離したり消毒、マスク着用の徹底などがあります。飛沫感染、接触感染対策が必要です。一方で、陰圧個室への患者収容といった空気感染対策までは必要ない、という知識が既出です。(102-232233)。

飛沫感染対策が必要であることから、本問において、マイコプラズマ肺炎が正解と判断することができます。

以上より、正解は 4 です。

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