薬剤師国家試験 第108回 問37 過去問解説

 問 題     

キサンチンオキシダーゼを阻害することで、尿酸の生合成を低下させるのはどれか。1つ選べ。

  1. ブコローム
  2. ベンズブロマロン
  3. ドチヌラド
  4. トピロキソスタット
  5. ラスブリカーゼ

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
ブコロームは、尿酸排出促進作用のある NSAIDs です。(106-165)。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ベンズブロマロンは、尿酸の尿細管における再吸収を特異的に抑制する薬です。(104-35)。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ドチヌラドは、2020 年 1 月に日本国内における医薬品の製造販売承認を取得した、新規の痛風・高尿酸血症治療薬です。尿酸トランスポーターの 1 つである URAT1 を選択的に阻害することで腎臓での尿酸の再吸収を妨げ、尿中への尿酸排泄を促進し血中尿酸値を低下させます。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
トピロキソスタット(ウリアデック)は、プリン骨格を「有さない」、選択的キサンチンオキシダーゼ阻害薬です。(106-165)。

選択肢 5 ですが
ラスプリカーゼは遺伝子組換え尿酸オキシダーゼです。点滴静注薬です。がん化学療法に伴う、高尿酸血症の治療に用います。(104-35)。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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