問 題
6月に健康サポート薬局の薬剤師が地域住民を対象に健康相談会を開催したところ、参加者から食中毒に関する質問が多く寄せられた。その質問に対して薬剤師は衛生管理を含めた助言を行った。
その内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 下痢が続いている間は、経口補水液の摂取を控えてください。
- 鮮度が落ちたサバ等の青魚を食べると、じん麻疹などのアレルギー症状がでるので注意してください。
- サルモネラ菌による食中毒を予防するため、十分に加熱調理しましょう。
- 腸管出血性大腸菌O157は、食品を一度冷凍・自然解凍することで死滅させることができます。
- 特に夏季はノロウイルスが原因となる食中毒が多いので、貝類を食べるのは控えてください。
正解.2, 3
解 説
選択肢 1 ですが
下痢で失われた水分や電解質の補給を経口補水液で行うことは、推奨されます。控えてくださいと助言するのは、適切ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
ヒスタミンによるアレルギー様食中毒に関する助言です。
選択肢 3 は妥当です。
卵を食べて食中毒といったらこの菌です。そして、サルモネラ菌による食中毒は、加熱調理により避けることができます。
選択肢 4 ですが
冷凍し、自然解凍しても、O157 は死滅しません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
ノロウイルスが原因となる食中毒が増えるのは、冬季、10~2月の辺りです。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。
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