薬剤師国家試験 第107回 問335 過去問解説

 問 題     

原疾患に対して用いられる薬物が、併発症の欄に記載されている疾患を有する場合であっても使用可能なのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
カルベジロールは、α 遮断+β 遮断により血圧を低下させます。β 遮断は気管支ぜん息に対して禁忌です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
チキジウム臭化物カプセルは、抗コリン薬です。閉塞隅角緑内障に対して禁忌です。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
クエチアピンは、MARTA に分類される統合失調症治療薬の1つです。副作用として高血糖が出ることがよく知られており糖尿病患者へは禁忌となっています。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。

選択肢 5 ですが
ミラベグロンは、β3 受容体刺激薬です。心拍数増加等が報告されており、重篤な心疾患に対して禁忌です。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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