問 題
中枢性及び末梢性筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- エペリゾンは、γ-アミノ酪酸 GABAB 受容体を遮断して、脊髄における多シナプス反射を抑制する。
- チザニジンは、アドレナリン α2 受容体を刺激して、脊髄反射を抑制する。
- ダントロレンは、神経筋接合部のアセチルコリン NM 受容体を刺激して、持続的な脱分極を引き起こす。
- ロクロニウムは、神経筋接合部のアセチルコリン NM 受容体を競合的に遮断する。
- A 型ボツリヌス毒素は、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+ 遊離を抑制する。
正解.2, 4
解 説
選択肢 1 ですが
エペリゾン(®ミオナール)は、多、単シナプス反射を両方抑制することで筋弛緩作用を示します。「GABAB 受容体を遮断」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
チザニジン(テルネリン)は、中枢性 α2 受容体刺激作用を有する 中枢性筋弛緩薬 です。(106-44)。
選択肢 3 ですが
ダントロレンは筋肉の興奮-収縮連関を抑制する筋弛緩薬です。(106-28)。「神経筋接合部のアセチルコリン NM 受容体を刺激し 持続的脱分極」ではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
~クロニウムという末尾に注目し「競合的 Nm 受容体遮断薬」と判断します。(106-28)。
選択肢 5 ですが
ボツリヌス毒素の作用機序は、アセチルコリン放出抑制です。(106-28)。「筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+ 遊離を抑制する」わけではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,4 です。
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