問 題
図は、1950 年代から 2010 年代における心疾患及び脳血管疾患の死亡率の年次推移を示したものである。疾患ア~エは、心不全、虚血性心疾患、脳梗塞、脳内出血のいずれかである。
次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 疾患アによる死亡率には、狭心症や心筋梗塞による死亡が含まれる。
- 1995年以降の疾患イの死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関係している。
- 疾患ウは、脳内出血である。
- 1960年以降、疾患エの死亡率が低下した原因として、食塩摂取量の低下やタンパク質摂取量の増加がある。
- 寒冷刺激は、疾患エのリスクファクターとなる。
正解.3
解 説
死亡率が現在最も低く、また、長期的に見て、唯一減少傾向が見られる エ に注目します。脳血管疾患について、摂取タンパク質量が増えたことで、血管が丈夫になったことにより、死亡率が減少していることは基礎知識の範囲といえます。(102-128)。血管が丈夫になって減少するのは脳内出血と考えられるため、エ が脳内出血です。従って、選択肢 3 が誤りです。
以上より、正解は 3 と考えられます。
ちなみに、他の選択肢が正しいことから
ア は 虚血性心疾患です。
イ は 心不全です。
心不全は高齢化の進展に伴い、本試験時点で大体 年間 1 万人ずつ増加し続けています。
ウ は 脳梗塞です。
脳血管疾患の大部分を占めるのが脳梗塞です。
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