薬剤師国家試験 第107回 問5 過去問解説

 問 題     

液体クロマトグラフィー/質量分析法において、用いられるイオン化法はどれか。1つ選べ。

  1. エレクトロスプレーイオン化(ESI)法
  2. 化学イオン化(CI)法
  3. 高速原子衝撃(FAB)法
  4. 電子イオン化(EI)法
  5. マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

LC/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)用のイオン化法なので、エレクトロスプレーイオン化法(ElectroSpray Ionization、ESI)です。『液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)のイオン化には、エレクトロスプレーイオン化 (ESI) 法がよく用いられる』ことが、国試既出です。(98-99)。選択肢にないですが、大気圧化学イオン化(APCI)も、HPLC との接続が容易な 代表的イオン化法です。

化学イオン化法(CI)、電子イオン化法(EI)は
試料を気化することから、LC のイオン化法としては不適切です。GC との接続が容易なイオン化法です。

高速原子衝撃(FAB)法、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法は
試料を グリセリンなどのマトリックスとよばれる液体と混合してイオン化する点などが特徴です。

以上より、正解は 1 です。
参考 有機化学 イオン化法(イオン化部)

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