問 題
遺伝学的検査・診断に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- すでに発症している患者の診断を目的として行われた遺伝学的検査の結果は、患者の診療に関係する情報と一緒に保管する。
- 遺伝情報は、血縁者間で一部共有されていることを考慮する必要がある。
- 遺伝学的検査は、出生前診断のために行われることはない。
- 発症前診断は、当該疾患を発症するおそれがなく治療する必要がない者に対する検査である。
- 非発症保因者診断では、発症する前に将来の発症を予測するために検査を行う。
正解.1, 2
解 説
選択肢 1,2 は妥当です。
選択肢 3 ですが
本試験時点において、母体血液に含まれる胎児の DNA 断片分析による検査などが、出生前診断において行われています。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
発症前診断とは、リスクがあるが、未発症の時点において、将来の発症の危険性を判定することを目的として行う診断です。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
非発症保因者診断とは、通常は当該疾患を発症せず、治療の必要のない者に対する検査です。選択肢 4,5 は主語が逆と考えられます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,2 です。
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