問 題
図は、体重 70 kgの男性がグルコース 100g を摂取後に絶食した場合の血中グルコース濃度に基づいた理論的なグルコース消費量の経時変化を示している。
図の縦軸はグルコース消費量を、横軸はグルコース摂取後の時間経過をステージⅠ~Ⅳに分けて示している。[ A ]及び[ B ]は血中グルコースの供給源を示す。
この図に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- [ A ] は、グリコーゲンである。
- [ B ] は、糖新生であり、ステージⅡ、Ⅲでは筋肉においてタンパク質が分解されて生じたアラニンが肝臓に運ばれて起こる。
- ステージⅢ、Ⅳでは、脂肪組織中のトリアシルグリセロールが血中に放出され、血中トリアシルグリセロール濃度が上昇する。
- ステージⅣでは、脳でケトン体がエネルギーとして利用される。
- ステージⅣでは、肝臓だけでなく腎臓においても糖新生が亢進する。
正解.3
解 説
飢餓状態において使われるのは、貯蔵糖(グリコーゲン)→筋肉を原料とした、アミノ酸からの糖新生によりできるグルコース→脂肪を原料としてアセチル CoA 作って合成したケトン体 という流れです。ステージⅢ、Ⅳでは、トリアシルグリセロールはどんどん分解される段階なので、血中濃度は「低下」すると考えられます。
以上より、正解は 3 です。
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