薬剤師国家試験 第106回 問61 過去問解説

 問 題     

白血病細胞の分化を誘導し、急性前骨髄球性白血病の寛解導入療法に用いられるのはどれか。1つ選べ。

  1. イマチニブ
  2. シクロスポリン
  3. シクロホスファミド
  4. トレチノイン
  5. メトトレキサート

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
イマチニブは、BCL-ABL チロシンキナーゼ選択的阻害薬です。

選択肢 2 ですが
シクロスポリンは、免疫抑制剤です。

選択肢 3 ですが
シクロホスファミドは、アルキル化剤の一種です。

選択肢 4 は妥当です。
トレチノイン(all – trans retinoicacid,ATRA)は、急性前骨髄球性白血病細胞を分化誘導することによりその増殖能力を失わせます。(参考 公務員総合職 化学・生物・薬学 H26問51)。

選択肢 5 ですが
メトトレキサートは葉酸代謝拮抗薬です。免疫抑制機能を有します。

以上より、正解は 4 です。

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