薬剤師国家試験 第106回 問33 過去問解説

 問 題     

ニトログリセリンの抗狭心症作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。

  1. アデニル酸シクラーゼの活性化
  2. 膜結合型グアニル酸シクラーゼの阻害
  3. 可溶性グアニル酸シクラーゼの活性化
  4. ホスホジエステラーゼⅢの阻害
  5. ホスホジエステラーゼⅤの活性化

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

狭心症は、心筋に供給される酸素が不足し、胸部に一時的痛みや圧迫感が起きる病気です。ニトログリセリンから産生される一酸化窒素(NO) は、血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼを「活性化」します。その結果 GTP からの cGMP 生成が促進されます。そして、冠動脈の血管拡張が引き起こされ、抗狭心症作用を示します。(104-154)。

以上より、正解は 3 です。

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