問 題
ラベタロールが反射性頻脈の発生を抑える機序はどれか。1つ選べ。
- アドレナリン α1 受容体遮断
- アドレナリン β1 受容体遮断
- アドレナリン β2 受容体遮断
- アドレナリン α2 受容体刺激
- アドレナリン β2 受容体刺激
正解.2
解 説
ラベタロールは、α、β 遮断薬の一種です。刺激薬ではありません。選択肢 4,5 は誤りです。α 遮断で、血管拡張 → 血圧低下 → 反射的に脈が多くなるというのが、反射性頻脈です。ラベタロール使用時は β 遮断作用(特に β1 遮断作用)により心機能も抑制されるため、反射的に脈が多くなるということが起きにくいという特徴があります。(100-153)。
選択肢 1 ですが
α1 受容体遮断薬といえば、前立腺肥大や高血圧症に用いられます。「頻脈」の発生を抑える機序ではないと考えられます。
選択肢 2 は妥当です。
選択肢 3 ですが
β2 受容体遮断薬というカテゴリーがないことや、心筋における β 受容体は 主に β1 受容体という知識から判断するとよいと思われます。
以上より、正解は 2 です。
参考 薬理学まとめ 交感神経系に作用する薬
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