105回薬剤師国家試験 問345解説

 問 題     

学校薬剤師が中学校の生徒を対象に医薬品の適切な使い方に関する授業を行っている。以下の図を用いて説明できる内容はどれか。2つ選べ。

  1. このお薬は1日3回朝昼夕に飲むと効果が得られます。
  2. 1日3回朝昼夕に飲んでも中毒が出ることがあります。
  3. 飲み忘れた場合、気づいたときに飲めば問題ありません。
  4. 飲み忘れた分を合わせて次回に2回分飲むと中毒が出るので危険です。
  5. 飲み忘れた分は飲まずに、次回に1回分だけ飲めば十分な効果が得られます。

 

 

 

 

 

正解.1, 4

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。

選択肢 2 ですが
中毒域に入っておらず、不適切な内容と考えられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
例えば昼を飲み忘れたとして、夕方の直前に飲み、すぐに夕方に服用したりすると、中毒が出る濃度まで血中濃度が上昇する可能性があります。よって、選択肢 3 は誤りと考えられます。

選択肢 4 は妥当な記述です。
実線での内容と対応します。

選択肢 5 ですが
飲み忘れがあると、1日の間に効果が出ない濃度の時間ができるため「十分な効果が得られる」という説明は、この図からは不適切と考えられます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,4 です。

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