薬剤師国家試験 第105回 問326 過去問解説

 問 題     

76歳男性。軽度の認知症あり。アルコール多飲歴なし。喉の違和感を主訴に総合病院を受診した結果、食道がんが見つかり、食道全摘術を施行することとなった。

術後は集中治療室に入室予定である。手術が決まった時点から周術期管理チームで患者をサポートすることになり、まずチームの担当薬剤師が、常用薬とお薬手帳を確認したところ、以下の薬物を服用中であった。

周術期の使用において特に注意を払う必要がある薬物はどれか。1つ選べ。

  1. フェブキソスタット
  2. 酸化マグネシウム
  3. ドンペリドン
  4. アゼルニジピン
  5. ブロチゾラム

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

大きな手術後などの炎症状態において、睡眠導入剤を服用すると、高頻度でせん妄発症が知られています。特に注意を払う必要がある薬物は「ブロチゾラム」であると考えられます。

以上より、正解は 5 です。

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