薬剤師国家試験 第105回 問189 過去問解説

 問 題     

脳腫瘍に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 頭蓋内に発生した悪性新生物の総称である。
  2. 原発性と転移性に大別され、その発生頻度はほぼ同じである。
  3. 頭蓋内圧亢進症状と脳局所症状がある。
  4. 頭蓋内圧亢進による噴出性嘔吐は悪心を伴わない。
  5. 性格の変化を伴うことはない。

 

 

 

 

 

正解.3, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
脳腫瘍とは、頭蓋骨内側にできた腫瘍の総称です。腫瘍とは、細胞が異常増殖してかたまりとなったものです。良性腫瘍もあれば、悪性の腫瘍もあります。従って、「悪性新生物の総称」ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
原発性9割弱、転移性1割強です。「発生頻度はほぼ同じ」ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3,4 は妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
性格の変化を伴うこともあります。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3,4 です。

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