薬剤師国家試験 第105回 問185 過去問解説

 問 題     

慢性腎臓病の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 尿中へ排泄されるタンパク質量が増加している。
  2. 低カリウム血症を呈する。
  3. 二次性副甲状腺機能低下症を呈する。
  4. 代償性に活性型ビタミンDの産生が亢進する。
  5. レニン-アンジオテンシン系の亢進により血圧が上昇する。

 

 

 

 

 

正解.1, 5

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。
ネフローゼを連想すれば判断しやすいかもしれません。

選択肢 2 ですが
「高」カリウムです。低カリウムではありません。透析患者のカリウム制限などを連想すれば判断しやすいのではないでしょうか。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3,4 ですが
腎不全→ビタミン D3 活性化ができなくなる → Ca吸収不足 → Ca 不足を補おうとして副甲状腺機能亢進 という流れです。二次性副甲状腺機能「亢進」症を呈します。低下症ではありません。よって、選択肢 3,4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当な記述です。

以上より、正解は 1,5 です。

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